感情の貝塚

全てがしょうもない

【Beit】彼らは本当に「家族」なのか

※全て戯言です。訴訟は受け付けません というか別に大した話してないから時間を無駄にしたい人だけ見てください

 

 アイドルマスターSideM発の鷹城恭二、ピエール、渡辺みのりの三人からなるアイドルユニット「Beit」は、正統派キラキラ王子様ユニットです。代表曲「スマイル・エンゲージ」などは男性Pでさえも姫にしてしまう*1程の王子っぷり。

 そんな彼らのユニットですが、「王子様」というテーマとは別に「家族」というテーマも持ち合わせています。この記事では「家族」の解釈がメインです。

 ご存知の方も多いとは思いますが、Beitの三人は「理由あって」を謳うSideMのアイドル達の中でもかなり「理由あって」度の高いアイドルなんですよね。志望書の動機とはまた違ったところで本当の目的をそれぞれ持っています。

 

  • 恭二は「『鷹城恭二』の実力を父親に認めてもらう」
  • ピエールは「国の皆を笑顔にする」
  • みのりは「アイドルの魅力の理由を知る」(これに関しては少し特殊なのでまた今度記事にする予定ですが……)

 

 そして彼らの共通項は『肉親からの愛を知らない』ということ。恭二やピエールは勿論のこと、みのりさんは叔父さんと暮らしていたようですが本当の家族からの愛は受けたことがないんじゃないでしょうか。少なくともそういった描写はないと思います。

 で。それでですよ。ここからが本題です。

 彼らはめちゃくちゃ仲が良く、自他共に認める『家族』のような存在。ユニット曲「Fun! Fun! Festa!」でも家族を示す歌詞が出てきたりするほど。

 いやでもちょっと待ってほしいんです。確かに家族っぽい。家族っぽさはある絶妙なバランスの三人、ではありますが。私はBeitを知ったばかりの頃に「わ~家族だ~可愛い~~」と思いました。けど。知れば知るほど脳裏によぎる疑問がありました。

 

 彼らは本当に『家族』なのか?

 

 勿論血は繋がっていませんし法律上の『家族』ではないのは分かっています。そういう意味ではなく、『他二人を家族だと思っているのか』『家族になろうとしているのか』という意味です。何言ってるんだろうと思った方もいらっしゃるかもしれませんが結構ガチでここが引っかかるんです。無視しようと思えば出来るくらいの歪みではあるのでしょうけど、個人的にはどうしてもここが気になってしまう……。

 

 先程述べた通り彼らにはそれぞれ違った目的があり違った方向を向いています。「トップアイドルになる」という過程は同じでも行きつく先は全くバラバラなんです。そしてその根底には『彼らの本当の家族』がある。つまり端的に言うと、

 Beitの三人は誰も仲間を見ていない。

 言い方は悪いと思いますが、突き詰めていくと本当にこれだと思うんですよ。

 

 恭二は父親を、ピエールは家族をはじめとした国を、みのりは叔父さんを、ただひたすらに見ているだけなんです。彼ら本人は仲間を見ていないとは微塵も思っていないはずなんですがね。他の二人のことが大好きで大切な存在ではあるんですけど、それは決して『家族』の形とは呼べない。

 しかもですよ!? ここしんどいポイントなんですけどね? 彼ら三人、誰も『家族の形』を知らないんです。愛が無かったり言い争っていたり二度と手に入らなくなってしまったりで、ずっと家族の形を知らずに生きてきた三人なんですよ。

 あ~~~なんかもうまとまらなくなってきそうなのでまとめますね。ダラダラ書きましたが私がここで何を言いたいかっていうと、これです。

 

 

 彼らは『家族ごっこ』をしているだけなんじゃないか?

 

 

 マジで。怒らないでください。本当に怒らないでください。Beitアニさんのことはメガメガ愛してるので……。本当に大好きです。本当です。

 いやわかる。「は? Beitは家族ゃし笑笑」って気持ちも十二分にわかる。私もそう思いたい。家族になってほしい。でも明らかに家族じゃなくないですか? 結局全員が本当の家族を追いかけてるんですよ。別の方向へと進みながら、三人バラバラに。それって家族と呼べるんでしょうか。少なくとも私はそう呼ぶべきではないんじゃないかなと思うわけです。

 タイトルに結論を出すならば「Beitは家族ではない」と思う。

 ちょっと考えてみてください。みのりさんはともかく、恭二とピエールの夢には明確なゴールがありますよね? 父親が認めてくれたら、国の皆が笑顔になったら、二人がアイドルをやる理由はありません。

(ピエールはファーストライブの雑誌で「解散しない!」と言っていますが、それはどうなんでしょうね?「永遠に」という意味ではないと思っています)

 その時二人はどこに帰るのか。

 たぶん、父親の元に、生まれた国に、でしょう。その時残される渡辺みのりさんのことについてはやっぱり別の記事で話します。

 

 書いててしんどい。いつも仲が良くてほわほわに見えるだけにしんどい。こんなに仲の良いユニットに対してこんなに仄暗い解釈をしてしまって申し訳ない気すらしますね。やめませんけど。

 

 彼らが家族のように振舞う姿、まるで寂しい子供が集まって傷を舐め合っているようで本当に……なんというか、つらくないですか?*2

 全員どこかしらで子供っぽすぎる部分があるというか、不器用というか、そんな感じの違和感がすごいんですよ。彼らのやってることはおままごとなんです。いつか終わる偽物なんです(怒らないでほしい)。

 

 救いはないのか? と聞かれると、多分ないと思います。彼らが本当の家族になる方法はおそらくどこにもない。ただただ傷ついた者同士寄り添って今を歩いていくだけの関係なんですよね、きっと。そのことを三人のうち誰かが気付いたり指摘したりすればまた別なんでしょうけど、ぬるま湯に浸かっていたらそう簡単に上がろうとはしないんじゃないかな? と。他の二人もそれを許すと思いますし自分もそれに甘んじているように見えます。愛はちゃんとあるのにどこか空虚だ……家族って難しいですね。居場所としてはとても温かいんですけどね。

 

(飽きたので)締まらないまま終わろうかとも思いましたが「これだとあまりにも鬱々とした感じで気持ち悪いな……」と思ったので仲良しなBeitの雑誌増刊号を置いておきます。

 

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 あとね……ここまで色々と書いてきたんですけど、Beitのプロデューサーとしては「せめて彼らの歪さを守っていく」という姿勢も大事なのかな、なんて思います。変わることを彼らに強いるのは違うから、せめて、ね。

(ただ、いつか本当に腹を割って見つめ合って『家族』になってほしいな、と思う自分もいます)*3

 

 これまであまりBeitに意識を向けていなかったプロデューサー様にも「実はこういう一面があるんだよ」という気付きがあればいいなと思います。ここまでド新参者が偉そうに講釈垂れて申し訳ありませんでした 犬小屋に帰りますね

 

 あ~~~~~マジでBeit 幸せになってください 以上!!!!!!!!

 

 

 追記(3/6)

 歌詞が天才! みたいな記事の方から飛んでこの記事もちょいちょい読んでくださる方が増えているみたいで非常に有難いです。まあこの記事に関しては賛否両論あると思います。というかあるみたいです。少なくとも私はBeitに対する態度を有耶無耶にしてなんだかよくわからないままにしておきたくなかったので、敢えて尖った言い方をしている箇所もありますし。

 だけど私はBeitの在り方を否定するつもりも敬遠するつもりも全く無いです。三人とも優しいし勿論他二人のことを大切に尊重しているのは分かってます。「愛」はBeitの中に絶対あります。ただ「家族」かと言われた時にそれはちょっと個人的には違うのかな、と思っただけなので……と真面目に書いてますが正直こんなクソみたいな文章まともに受け取らないほうがいいですよ。自分のBeit観を信じてください!!!! 誰がどう思ってようが全然オッケーだし解釈は人それぞれです。Pの数だけBeitがいます。あなたは私の解釈を否定できないし私もあなたの解釈は否定できない。問いかけるような文体もありますけど別に同意は求めてません。私は私の道を行くのであなたもあなたの道を行ってください。もしも交わったらその時は会釈しましょう、ただそれだけ。

 要約すると「こんな記事忘れていいですよ」ってことです。

 そんな感じ。それでは!

*1:雄姫様

*2:マジでつらい

*3:これ結構切実に思っていてマジでこのままだと辛いので少しでいいからそういう変化もあるといいな……なんて……